ヒーリング/健康コラム
<ミネラル・サウンド"光の国へ"ようこそ> 増永 直子(作家・作詞家)
最近の日本および世界各国における青少年の犯罪の増加と残忍さは、想像を絶するものがあります。現在の日本の青少年を生み育てたのは、昭和生まれの人間です。私たちには、心身ともに健全な青少年が育ち得る環境をつくる責任があります。それに
は先ず現在の子供たちと、これから生まれ育つ子や孫のために、早急によい環境と穏 やかな雰囲気をつくりださねばなりません。この世に生を受けたばかりの乳幼児を包
む平和な空気と、精神状態の安定した家族、特に母親の和やかな心理状態は、胎児や 幼児に、そして少年たちにも大きな影響を与えます。
家庭を初めとして、託児所あるいは幼稚園、小学校から中学校へと、彼らが育って
いく過程で我々大人が最も考慮すべきことは、なによも情緒教育です。とりわけ音は、それも穏やかで心地好い音楽は、心の奥深くへと響き、脳から肉体にまで根づいて、
人間の感情をつくりあげていく力を持つと思われます。
1998年の秋、隔離病棟で舌癌の放射線治療を受けている間に敬愛する母を亡くし
た私は、退院後に術後の激しい痛みと、母の死を知った悲しみのために一睡もできず 日夜鎮静剤と睡眠薬を幾度も飲みながら苦しみつづけました。以前からベッドの耳許
にグレゴリア讃歌などの静かな音楽を流し、不眠を宥める努力をしておりましたが、 この時はそれも全く効果なく、3日目の眠れない朝方に諦めの境地でふと手にしたCD
をかけましたところ、不思議な感覚とともに快い眠りに入り、手術を受けて以来はじ めて熟睡することができました。
深い森の中に横たわっておりますと、空から木漏れ日が燦々と降り注ぎ、いつし
か肉体が風になって、きらめく空中を浮遊するという、形容しがたい心地で眠りに誘
われたのです。 偶然に出会ったこのCDが玉木宏樹氏の純正律音楽でした。予備知識なしでしたので
曲のタイトルと説明文を読んで驚き、音楽による人格造りが可能なのではないかと思 いつきました。幼児たちの情緒への誘い、病人や老人ホームの方々の癒し、患者より
ストレスが溜るお医者様と看護婦さんや介護の方々にとっても、心和む音楽は必要 安らぎとなるに違いありません。
ミネラル・サウンド"光の国へ"のシリーズによる、年齢に関係ない情緒の育成と癒しによって、今の闇の中の世界を"光の国"に変える運動に、ぜひご参加くださ いませ
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